肌の保湿が不足すると、どのような状況になるのでしょうか?
まず保湿が十分でない肌は、皮脂の分泌がなくなり、角質層が長持ちしなくなります。肌の一番表面の角質がはがれおちると、それまで肌を保護し、水分の蒸発を防いで肌を守ってくれていた「バリア機能」が一気に崩壊してしまうのです。
バリア機能がなくなると、肌は外からの刺激に耐えられなくなり、様々なトラブルが起こり始めます。このとき起こるかゆみや痛みといった症状は、肌からのSOSなのです。
保湿不足で肌表面の角質層が荒れ、肌のバリア機能が崩れてしまうと、ダニやほこり、細菌など様々な物質が皮膚に侵入しやすくなります。肌はかゆみを感じるなどの非常に敏感な状態になっていきます。
初めはちょっとしたかゆみ程度の症状から始まりますが、この状態を放っておくのは危険です。「かゆいから肌をかく」という動作を繰り返すことで、肌はさらに荒れてしまい、壊れた角質層から刺激物質がさらに侵入し、水分もどんどん蒸発していくという悪循環に陥ってしまうのです。水分が蒸発すると肌荒れはさらにひどくなり、かゆみの症状は悪化していきます。
乾燥とかゆみがひどくなると、やがてはアトピー性皮膚炎につながります。場合によっては、夜も眠れないほどのかゆみや痛みに悩まされることになってしまうのです。さらに悪化すれば、弱酸性だった肌のPH値が、中性から弱アルカリに変わり、湿潤面(じゅくじゅくした皮膚)があらわれてくるという現象も起こります。
このように、保湿不足の肌をそのまま放置しておくことは、非常に危険なのです。
30代に入ると多くの人が悩む、小ジワやたるみといった肌の現象。これも、保湿不足と深~い関係があります。
なぜならば、乾燥によってもシワは引き起こされるからです。乾燥した肌は水分と油分が不足し、まるで空気が抜けた風船のような状態になってしまうため、シワができるのです。
また、ちりめんじわは、肌が乾燥することで出来る細かいシワです。小ジワは放っておくと、さらに深いシワになって復旧不可能となってしまいます。早い段階で、しっかり保湿対策を行うことが重要です。